キャンパーの心得

なぜテントが濡れるのか!?結露ができる要因と対策方法について解説!

キャンプをしていて、朝起きたときになぜかテントの中がビショビショだった経験はありませんか?

本記事では、テントが濡れる原因となる「結露」について解説します。

結露ができる要因と対策方法を知ることで、より快適なキャンプにつながります。

これまで不思議に思っていた方や、これからキャンプを始める方も、参考になればと思います!

結露ができる要因について

朝起きたときにテントの中が濡れているのは、「結露」によるもの。

下記の条件をいずれも満たす場合に、結露は発生します。

  • テント内外の温度差がある
  • 湿度が高い

一般的には、「冬」に起きやすいです。

朝起きると、「シュラフ」や「マット」が濡れていた!なんてことは、寒い時期にキャンプをする方は、経験したことがあるのではないでしょうか。

小さいお子さんがいる場合は、端っこに転がって濡れてしまわぬよう、気を付けてあげたいものですね。

結露ができるまでの流れ

結露ができるまでの流れを分解してみました。

  1. テント内に人が入る
  2. テント内に人の息(呼気)・汗・熱が加わる
  3. テント内に水蒸気発生(湿度上昇)&空気が温まる(温度上昇)
  4. テント外が寒い場合、テント生地は冷たくなる
  5. テント内の水蒸気が冷たいテント生地に触れて急激に冷える
  6. テント生地に触れた水蒸気は水滴になる(結露)
  7. テントが濡れる

結露といえば、冬場に車の窓ガラス(内側)が濡れるケースなどが身近なところですね。

テントの中であれ、車の中であれ、結露ができる流れは同じなのです。

結露対策

結露を「受け入れるパターン」と「抑えるパターン」。

それぞれの対策を順に解説していきます!

結露を受け入れる

後述しますが、結露を防ごうとすると、快適性を損なう一面もあります。

そのため、ある程度受け入れる判断もアリです。

結露:濡れる前提で対処する

タオルで拭く

結露は朝起きたときにタオルで拭き取るようにする。

多少濡れるくらい良いじゃないか、という方はこれでOKでしょう。

シンプルイズベスト。タオルを多めに用意しておくとよいですね。

東側からの日差しを確保しておく

濡れたテントやマットなど、朝日で乾かすための日差しを確保しましょう。

撤収時に「テント」や「インフレーターマット」を乾かしたい場合は、日向と日陰では大違いです。

キャンプ地の環境にも左右されますが、

朝日は東側から昇るので、朝日が差し込むようなサイトやレイアウトが望ましいですね。

結露を抑える

結露を完全に無くすことはできませんが、結露を減らすことはできます。

撤収作業をスムーズにしたい方は、以下の対策を検討するとよいでしょう。

温度差を抑える(テント内外の気温差を減らす)

高性能シュラフや電気毛布等で防寒対策がばっちりであれば、テント内の気温を外と同じにすることで結露を抑えることができます。

ただし、テント内が寒くなりますので、大半の方にとっては結露を受け入れるほうが現実的ですね。。。

湿度を抑える(水蒸気を減らす)

テント内を換気する
  • ベンチレーションで換気
  • サーキュレーターで換気

ベンチレーションやサーキュレーターを使い、水蒸気をテントの外に出して換気しましょう。

テント内の湿度を下げられれば、結露を減らすことにつながります。

湿気の多いキャンプ場(海辺や湖畔など)を避ける

湿度は、外的要因も忘れてはなりません。

水辺のキャンプ場などでは、結露が発生しやすいので、キャンプ場選びもポイントのひとつです。

結露しにくいテント

出典:ノルディスク

「コットン製」のテントは、結露しにくいです。

これからテントを購入される方は知っておいて損はないでしょう。

コットン素材は、吸水性が高く、生地が湿る代わりに結露しにくいものとなります。

ただし、乾かしにくい分、ポリエステルよりカビができやすく、また、生地が重いため、購入する場合は総合的に判断するのが吉です。

コットンとポリエステルの間をとって、ハイブリッド型の「ポリコットン製」もあります。

コットンまではいかなくても、ポリエステルよりも結露しにくい素材となります。

まとめ

本記事では、結露ができる要因と対策について解説しました。

なるべく結露を減らしたい!という方も、結露なんて気にしないよ!という方も、

要因を知っておくことで、自分なりの選択ができると思います。

ぜひ、本記事を参考により快適なキャンプを楽しんでください!!