これからファミリーキャンプを始めたい方。もちろん快適なキャンプデビューがしたいですよね。
そんな方は必見です。
今回は、デビューにおススメの季節と、季節ごとの「特徴」と「対策」についてまとめました。
【結論】初めてのキャンプは秋がオススメ!

一般的にキャンプといえば夏のイメージですが、夏のキャンプは「地獄のような暑さ」「虫の多さ」「人の多さ」など結構ハードな面があるものです。
私の経験から、キャンプデビューは「気温」や「虫」の問題を避けた「秋」をオススメします。
初めてのファミリーキャンプでの体験は、キャンプを好きになるかどうかを決定付けるとても大切なものです。
最初の体験で、「キャンプ=つらいもの」とならないよう、ハードルの低い秋にキャンプデビューをしキャンパーへの一歩を踏み出しましょう。あなたもきっとキャンプが好きになるはず!
季節ごとの特徴・対策
春:3月~5月
特徴
- 日照時間が長く、時間的余裕がある(テント設営・料理の準備など)
- 日中は過ごしやすい気温だが、夜はとても寒い
- 風が強い日が多い
冒頭で秋をオススメしましたが、春も初心者向きの季節です。
日中の気温は徐々に穏やかになり、花や草木を楽しめる気持ちの良い季節です。

5月頃からオープンするキャンプ場が増え、GWは多くのキャンパーで賑わう(混みあう)時期となります。
春は、日照時間が長いことから、テント設営や料理の準備にたっぷり時間を使えるところがメリットになります。
目を離せない小さい子供がいる場合、準備も時間がかかるものですが、暗くなってからの準備は不便な思いをするでしょう。そんなファミリーキャンパーにとって、「明るい時間帯が長い」ということが、心強い味方となってくれます。
一方、春は寒暖差があり、4月頃までは、夜はまだまだ冷え込みます。慣れないうちは、冬並みの準備をするつもりでちょうどよいでしょう。シュラフや衣類は厚手のものを用意し、毛布などもあるとよいでしょう。この時期は標高の高い場所でのキャンプは避けたほうが無難です。
また、春は風の強い日が多いです。ファミリー向けの大型テントは風のあおりを受けやすいため設営の際は注意しましょう。
強風時の設営のコツですが、最初にテントの窓(ファスナー)を全開にしてしまうことで各段に設営がしやすくなります。テント内を風が抜ける状態にしたうえで、ペグでテントをこまめに固定しながら設営をしましょう。
- シュラフ(+毛布など)と衣類で寒さに備えよう
- 強風の日は、テントの窓を開放してから設営しよう(風の抵抗を最小限に)
夏:6月~8月
特徴
- とにかく暑い
- 虫が多い
- 人が多い
- 川遊びや花火ができる
一般的にキャンプといえば夏であり、年間で一番盛り上がりを見せる時期です。小学生の子供は、夏休みの時期でもあり家族で連泊できるチャンスでもあります。
夏は、「暑い」「虫が多い」「人が多い」という面がありますが、筆者の娘(小学生)も夏キャンプが一番好きとのことです。蛍を見たり、川遊びや花火など、子供との夏キャンプでの体験はかけがえのない思い出になるでしょう。
夏にキャンプをする場合は、暑さ対策として、標高の高いキャンプ場を選びましょう。標高が100m上がると気温は0.6度下がります。目安としては標高1,000m以上のキャンプ場を選ぶと涼しさを実感できるでしょう。

また、キャンプ場のサイト選びでは、日差しを遮る林間サイトや川の近くのサイトが涼しいためオススメです。林間サイトの大きな木の下は、時として夕立の雨よけとなってくれます。
ただし、避暑地では夜は思っているより寒いケースもあるため注意しましょう。筆者は8月の山で寒くて寝られなかった経験もあります。夏の山に行くなら何か羽織れるものは必ず持っていきましょう。
虫対策については、虫よけスプレー(地面用スプレーも)や蚊取り線香、そもそも肌を出さない(長袖長ズボンを着る)、強い光のランタンを遠くに置いて虫を離れたところに集める、などがありますが、できればスクリーンタープやツールームテントで四方を囲い、物理的にシャットアウトすることをオススメします。
- 標高の高いキャンプ場や林間サイトを選び、涼しい場所でキャンプをしよう
- ツールームテントなどで虫をシャットアウトしよう
秋:9月~11月
特徴
- 暑さもやわらぎ過ごしやすい
- 日が落ちるのが早い
- 台風に注意
秋は、虫は少なく、暑さもやわらぎ、ファミリーキャンプデビューにオススメの過ごしやすい時期です。
9月のシルバーウィークは人は多いものの、お盆の時期より予約は取りやすく、家族で連泊するのもよいでしょう。(9月は台風が多いので、キャンプのタイミングは要注意)
秋は日が落ちる時間が早いため、テント設営や料理などは、なるべく明るい時間帯に早めに済ませるとよいでしょう。秋の夜長という言葉がありますが、秋はのんびりと焚火をするのに絶好の季節です。

家族と一緒に揺れる火を見つめながら過ごす夜は、日常を忘れリラックスできる癒しのひとときとなるはずです。
10月末頃からクローズするキャンプ場が出始めるため、一般的なキャンプのコアシーズンはこのあたりまでとなります。
- 早めにチェックインをし、明るい時間帯に設営や料理の準備を済ませておく
- 台風の日はそもそも行かない
冬:12月~2月
特徴
- デビュー向きではないが、防寒の装備を充実させれば意外と快適
- 人が少ない
- 年末年始は連泊キャンプの絶好のチャンス
- 空気が澄んでいて星がきれい
冬は初めてのキャンプにはオススメはできませんが、防寒対策さえできれば快適に過ごせる季節です。春夏秋でキャンプの経験を積んだあと、冬は12月中の平地でのキャンプから始めるとよいでしょう。
冬のキャンプ場は、虫の鳴き声や葉っぱのざわめき音がなく、キャンプ場が一番静かな時期となります。空気は澄み渡り、夜は星が美しく、玄人キャンパーに冬キャンプ好きが多いのもうなずけます。
年末年始は子どもの冬休みのタイミングで連泊キャンプのチャンスでもあります。
筆者は、テント内に「ホットカーペット」や「こたつ」「電気ストーブ」「湯たんぽ」などを持ち込んで鍋を食べるなんて過ごし方を楽しんでおります。(アウトドアなのにインドアっぽくなりますが(笑))

冬キャンプでは一酸化炭素中毒の事故が起きやすい時期です。テント内に火器(石油やガスを使用するストーブ・ランタン・コンロなど)を持ち込む場合、十分に換気を行い、一酸化炭素中毒にならないように注意しましょう。一酸化炭素中毒の対策としてチェッカー(警報機)を使用することをオススメします。※そもそも暖房器具は電気のものを中心に使用するようにしております。
- 防寒対策(ホットカーペット・こたつ・ストーブ・湯たんぽなど)
- 一酸化炭素中毒に注意(チェッカーを使用する)
まとめ
手軽にファミリーキャンプデビューするのには「秋」をオススメしましたが、やはり四季それぞれに違った良さがあるものです。各季節に合わせた対策を講じて、快適にキャンプデビューを成功させましょう!