キャンプの始め方

【ファミリー向け】「お座敷スタイル」で始める、初めての冬キャンプ

何度かファミリーキャンプを経験したものの、寒さ厳しい「冬」のシーズンとなるとさすがに躊躇してしまう。そんな方は多いかと思います。

確かに、凍結した山道を登り、雪中キャンプをするのは難しいですが、平地のキャンプ場で「電源サイト」を活用すれば「冬キャンプ」のハードルは下がります。

特に、小さいお子さんがいる場合、テント内にカーペットを敷く「お座敷スタイル」が相性もよくおススメです。

今回は、「お座敷スタイル」で過ごす「冬キャンプ」の始め方をご紹介いたします。

【始めに】冬キャンプの「特徴」と「キャンプ場選び」について

冬キャンプ:「特徴」

冬のキャンプは、寒さ対策さえしっかりできれば、とても快適に過ごせます。むしろベテランキャンパーは「冬」を好む人も多いもの。虫もいないですし、空気が澄んでいて星を眺めるには一番よい季節です。

また、小学生のお子さんがいる方は、冬休みの期間(年末年始)は連泊のチャンスとなります。我が家もそうですが、子どもが小学生になると家族で休みを合わせづらくなってきますからね。

冬のキャンプ場は、夏休みや9月のシルバーウィークほど混雑しませんし、連泊であれば設営のしがいもあるってものです。

  • 虫がいない
  • 人が少ない
  • 空気が澄んでいる(星がキレイ)
  • 焚き火の暖かさを感じる
  • 子どもと連泊のチャンス(年末年始)

一方で、冬キャンプはテントを閉めきって過ごすことが多いため、一酸化炭素中毒になってしまわぬよう注意が必要です。

事故が起きないよう、テント内で何かを燃やす行為(炭・薪・石油・ガスなどの使用)は避けるのが無難でしょう。

また、冬の時期は、日照時間が短いため設営は明るいうちに早めに行いましょう。

  • 一酸化炭素中毒に注意
  • 日照時間が短い(設営は早めに)
  • 寒さ対策を万全に

明け方は氷点下の環境で寝ることになります。寒さ対策は、やりすぎるくらいでOKです。

冬キャンプ:「キャンプ場選び」

初めての冬キャンプでは、あまりチャレンジングな環境にならないほうが良いかと思います。

なるべく家から近く、標高の低いキャンプ場で、「電源サイト」を借りると安心でしょう。

  • 標高の低いキャンプ場を選ぶ
  • AC電源付きサイトを選ぶ(冬は使用上限も確認)
  • 炊事場はお湯が出るとありがたい

冬に水で洗い物をすると、当たり前ですがとてつもなく冷たいです。(油も落ちにくいですし。。。)

洗い物の多いファミリーキャンパーは、炊事場でお湯が使えるキャンプ場だとうれしいですね。

冬キャンプ:お座敷スタイルで始めよう

初めての冬キャンプは、カーペットを敷いて、地べたで過ごす「お座敷スタイル」がおススメです。

電気で動かす暖房器具も使いやすく、ファミリーキャンプと相性が良いです。

「こたつ」や「ホットカーペット」を上手使えば、テント内で家族でまったり過ごせます。

我が家ではツールームテントを使用して、前室をリビングとしすることで「お座敷スタイル」を楽しんでいます。

冬:お座敷スタイル向きのテント
  • ツールームテント
  • ベンチレーション(換気口)が上部にある ※テント内結露減少+一酸化炭素を逃がす
  • スカートがある ※下からの冷気侵入を防ぐ

【重要】冬の電源サイト:電力使用量に注意!

冬キャンプの電源サイトでは、電力使用量の上限に注意しましょう。自宅の感覚で電気器具を持ち込むとキャンプ場のブレーカーは簡単に落ちます。

かくいう私もキャンプ場のブレーカーを落として失敗してしまったことがありまして、、、この記事を読んだ皆さんが同じ轍を踏まないよう願っています。。。

電気器具の持ち込みは、下表を目安に検討してみてください。

一般的なキャンプ場の電力使用量(上限)は、1,000~2,000W(ワット)であることから「電気毛布」「こたつ」「ホットカーペット」あたりを持ち込むのがおススメです!

おススメ度 アイテム 消費電力(目安) 使用場所
(ツールームテントの場合)
電気毛布 50〜100W 寝室
こたつ400〜500Wリビング
ホットカーペット(3畳)400W(1/2)
800W(全面)
リビング
セラミックファンヒーター600〜1200W寝室

「セラミックファンヒーター」は消費電力が結構大きいです。

使用する場合は、キャンプ場の電力使用容量に応じて、可能な範囲で使用するように注意しましょう。

本格的なキャンパーさんは、ポータブル電源を持っている方が多いですが、冬キャンプでも対応の幅が広がるのでやはり魅力的ですね。

なお、電源サイトで使用するケーブルは屋外用のものを用意すると、安心です。

我が家では、10mのケーブルを使っていますがちょうどよい長さです。防雨仕様となっており、雨でも気にせず使えるので気に入っています。

NICOH(ニコー) 防雨ソフト 延長コード 10m 15A

コンセントを3口にするために、こちらも併用しています。

NICOH(ニコー) 防雨型 分配コード 3分配 15A 屋外防雨型の3分配コード 一つの電源を3分配できるから屋外作業やイルミネーションに最適

ただ、コンセントの差し込み口(キャップの部分)が狭く、アダプターのサイズよってはそのまま差し込むことができないので注意してください。

我が家は必要に応じて、アダプターが小さめの延長コードを使う形で補っています。

冬キャンプ:おススメアイテム(お座敷スタイル)

お座敷スタイルをベースとした「ファミリーキャンパー向け」アイテムのご紹介です。

我が家でも「電力使用量」と「子どもの安全面」を考慮しつつ、これらを冬キャンプに持ちこんでいます。

電気毛布

電力消費量が小さく、冬キャンプの必需品です。

マットレスがダブルサイズであれば、電気毛布もダブルサイズが便利ですね。

Sugiyama 電気掛敷兼用毛布 洗える 日本製 NA-013K

ホットカーペット

ツールームテントには「3畳」のホットカーペットがおススメです。

我が家のツールームテントは、コールマンの「タフスクリーン2ルームハウス/LDX+」を使用していますが、ホットカーペットを中に入れるとこんな感じです。

我が家では、「ホットカーペット(3畳)(195×235cm)」と、その上から敷く「カーペット(200×250cm)」は以下のものを使用しています。

こたつ

私は学生の時にアルバイト代で買った安いこたつをずっと使っています。

こたつの足がプラスチック素材ですが、逆に軽くて持ち運びも楽なので気に入っています。

湯たんぽ

焚き火のついでに温めたくなるのが「湯たんぽ」です。

シュラフの中に入れておくと、寝るときポカポカです。

一酸化炭素チェッカー

冬はテントを締め切って中で過ごすようになります。私も知識不足から、学生の時にガスランタンをテント内で使用して、危うい経験をしたことがあります(幸い早めに異変に気が付きテントの外に飛び出ました)。

事故が起きぬよう、冬キャンプの際は、一酸化炭素チェッカー(警報機)をテント内に設置しましょう。

ポータブル電源

冬キャンプで「電力使用量」を増やしたい方や、今後本格的にキャンプをしていきたい方は持っておいて損はないでしょう。

防災の観点からも役立ちます。

番外編:セラミックファンヒーター

一酸化炭素を出さないうえに、暖房効果抜群の優秀なやつです。

ですが、電力消費量の観点から若干使いづらい部分があります。(ブレーカーを落とす主要因。。。)

キャンプ場で使う場合は、ポータブル電源の併用や、ほかの電気器具を消す(弱める)など注意しながら使用するとよいでしょう。寝る前インナーテントに入れると部屋ごと非常にあったかくなります。

まとめ

ここまで「お座敷スタイル」をベースとした冬キャンプの始め方をご紹介しました。

安全に配慮しつつ、寒さ対策ができれば、「冬」はとても快適なファミリーキャンプができるシーズンです。

クーラーボックスに入れなくてもビールは冷えますし、焚き火にあたりながら星を眺めたり、お鍋であたたまったり、冬キャンプは本当に楽しいですよ。

皆さんも是非、ハードル低めの冬キャンプから始めてみてください!